2015年10月25日日曜日

猪苗代湖ハーフマラソン 2015

毎年、秋の東北旅行を兼ねて参加している猪苗代湖ハーフマラソン。かつてない強風で挫けそうになりましたが、ついに85分切りを達成しました。




前日調整


今年で4回目の参加になります。毎年参加しているため、1年間の自分の走力の伸びを試す場でもあります。

サブ3の目安と言われている85分を切れるか試すつもりで参加しました。

前日受付は、例年通り猪苗代町から少し離れた会津若松。今年は前日調整と観光を兼ねて、走って受付に行きました。詳しくは旅ランのページとして記事を書きます。

スタート前


例年通り9時スタートで、猪苗代スキー場の駐車場からシャトルバスに乗り換え、2時間前の7時過ぎに会場入り。

駐車場からのシャトルバスを降りて、会場の体育館へ歩く。今年も磐梯山がよく見える。



猪苗代湖ハーフマラソンのコースを紹介します。磐梯山の麓、猪苗代湖畔の平地を走るコースで、4か所の跨線橋以外はフラットなので記録は出やすいコースですが、年によっては強風が吹きます。


当日の猪苗代は平均風速10m、最大瞬間風速20mの強風だったため、記録を狙える気象条件ではないように思えましたが、4分/kmでどこまで行けるのか試してみることにしました。

スタート前は風が寒かったので、計測車の風下に隠れて、もも下げやツイストジャンプで体を温めました。このおかげで最初から調子よく走れました。


スタート地点。猪苗代は日によって強風が吹きます。




レース展開


0km~5km 20:02 (4:00/km)

1km 3:56
2km 3:56
3km 4:01
4km 3:58
5km 4:12



西から強風が吹いているため、風向きを考えてペース配分する必要があります。試走も含めると5回目で、コースマップと方角は熟知しているため、追い風の区間でいかにタイムを貯金するかがポイントになりそうです。

スタートからしばらく集団についていきます。いきなり横からの強風で、ゼッケンを押さえないと飛ばされるんじゃないかと思うほどでした。

最初の向かい風は集団の中を走ったおかげか、タイムにはあまり影響を受けませんでした。

4km過ぎで集団がばらけてからは初めての向かい風になりますが、少しペースが落ちた程度で済みました。

5km~10km 19:26 (3:53/km)

6km 4:00
7km 3:51
8km 3:52
9km 3:50
10km 3:54



コースは東に向かって追い風の区間に入ります。後半はまた西に向かって走るため、そこでの向かい風に備えて、この区間でタイムの貯金を稼いでおきたいと思い、キロ3分50秒まで上げました。

10km~15km 20:06 (4:01/km)

11km 4:05
12km 4:00
13km 4:06
14km 3:51
15km 4:05



10km前を左折して追い風の区間は終わり、ペースが落ちました。

まず北に向かう道は横風。さらに左折して西へ、左折して南へ向かいます。

この区間は市街地なので風の影響はやや緩和され、ペースはキロ4分前後で上下しながら走ります。

15km~20km 20:48 (4:10/km)

16km 4:46
17km 4:34
18km 4:07
19km 3:43
20km 3:39



15km手前で右折すると、17kmまでは遮るもののない田んぼの中を走ります。2年前の2013年もこの区間は強風でしたが、今年はその時よりもはるかに強い風が吹いています。

進もうとしても力が入らず、いっきにキロ4分46秒まで落ちました。

ここまではキロ4分程度できていたので85分が切れそうと思っていましたが、想定以上にペースが落ちてしまったため、諦めそうになりました。

周りの人達は自分よりも減速しているので風除けにさせてもらえず、登り坂を走るときの要領で前傾姿勢を意識しながら一人で黙々と進んでいきます。

自分の後ろにつこうとしている足音も聞こえましたが、しばらくするといなくなりました。この区間でだいぶ抜かしたので、普段から坂の走り方に慣れていたことが強風にも応用できたのかもしれません。

かなり時間と体力を奪われましたが、17km過ぎで右折してやっと向かい風は終わります。横風は強いですが、防雪板や磐越道をくぐるときに一瞬ですが風を除けられほっとしました。

18km地点で右折し、今度は東へ向かって追い風になります。

85分を切るには平均キロ4分1秒が必要ですが、ガーミンを見るとスタートからここまでの平均ペースはキロ4分3秒で、全体を通すと遅れはそれほど大きくなく、まだ挽回できる可能性があるのではないかと考えました。

残り時間を計算し、3.1kmを12分で走れば85分が切れるとわかったので、ラストスパートを開始しました。

苦しめられた風を今度は味方につけて、20kmまではキロ3分39秒まで上げることができました。

19kmあたりで靴ひもがほどけましたが、85分を切るためにはわずかな猶予しかなく、靴ひもを結ぶ数秒差で逃したら悔しい思いをしそうだったので、残り2kmはそのまま走りました。

20km~21km 4:19 (3:56/km)

21km 3:59



20kmで左折し、最後の1kmはゴールに向かって一直線の道です。ここで横風になり再びペースは落ちましたが、85分を切るにはギリギリなので、必死で走りました。

毎年、1km先にゴールが見えるものの、なかなか近づいてこないように思える苦しい区間です。

そして84分41秒(1時間24分41秒)でゴールし、目標を達成できました。

最後は息が完全に上がっており、力を出し切ることができました。

GPSのログ。赤色ほどペースが遅いことを示しており、風向によってペースが乱高下したことがわかります。


レース後


せっかく東北に来たということで、そのまま旅ランに出発。

ハーフで全力を出し切った翌日に仙台で30km走を行い、フル後半に向けたスタミナ対策も行いました。その様子は旅ランとして別記事で紹介します。

レースを振り返って


5月に仙台国際ハーフマラソンで出した自己ベストから半年で3分以上短縮できたのは、ランニングクラブに入って練習会でスピード練習をするようになり、キロ3分台への耐久力がついたおかげだと思います。

また、月間400kmを走るようになってから筋肉痛にならなくなったので、今なら耐えられるかもしれないと思ってサブ3向けのシューズを初めて試しましたが、あまり力を入れずに走ってもキロ4分前後のスピードを出すことができました。

北海道マラソン帰りに札幌で買ったシューズ。素晴らしいスピードを出してくれました。

今回で自信がついたので、次のつくばマラソンは4分15秒/kmで行けるところまで行ってみようと思います。

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