2016年11月6日日曜日

猪苗代湖ハーフマラソン試走

東北旅ラン最終日。ほぼ毎年出場している猪苗代湖ハーフマラソンのコースを試走しました。



猪苗代湖ハーフマラソンは、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県への応援を目的として2011年に初めて開催され、以降毎年10月下旬から11月上旬に開催されています。

私は2012年大会から毎年参加していました。最初は東京マラソン財団からのメールで完走者は抽選で東京マラソンの出走権が当たると知って、秋の東北旅行を兼ねて参加しました。

初めて出場したマラソン大会なので思い入れも強く、2013年はリピーターとして参加。その後、秋のマラソンシーズンが始まる前にハーフを全力で走ることで刺激入れとコンディションの確認になっていることに気付き、2014年2015年と4年連続で参加。出場のたびにハーフの自己ベストを更新しており、1年間の成長を確かめる場になっていました。

2016年も参加したかったのですが、今年は日程がアクアラインマラソンと重なったため、2年に一度のアクアラインを優先し、代わりに昨日の天童でハーフを走りました。

しかし、毎年走っている猪苗代湖ハーフのコースを今年も走っておきたく、ちょうど山形からの帰り道に会津を通るため、猪苗代に寄り、今回は旅ランとしてコースを試走することにしました。

磐梯山と猪苗代湖の風景も好きなコースですが、毎年レース中は全力で走っていて写真を撮る余裕はなく、今回は初めてコースの写真を撮りながら走ったので、記事の中で紹介します。

猪苗代湖ハーフマラソンに初出場される方、出場を検討している方が検索でこのブログにお越しになっていたら、参考にして頂けると幸いです。

猪苗代町総合体育館カメリーナ。大会当日は使えないが駐車場は広い。

コースマップ


猪苗代湖ハーフマラソンは、2012年大会以降は毎年同じコースで開催されています。

猪苗代町総合体育館カメリーナの前をスタートし、猪苗代の田園地帯や猪苗代湖畔を周回してスタート地点に戻ってくるコースです。

4箇所の跨線橋を除きフラットなので記録を狙いやすいですが、秋の猪苗代は西から強風が吹くことが多く、年によっては風に苦しめられることもあります。

また、猪苗代は標高が約500mなので、標高0m付近と比べると少なくとも3℃は涼しくなります。東北の気候もあって、秋の開催でも冬の関東と同じくらい走りやすい体感気温になることが多いです。


スタート~5km


猪苗代町総合体育館カメリーナの前をスタート。最初の1kmは田んぼの中の直線を南に向かいます。

カメリーナ前のスタート地点。背後には磐梯山がよく見える。

最初の1kmは田んぼの中の直線。スタートダッシュしやすい。

田んぼを抜けて集落に入ると1km地点。すぐに右折し、集落を抜けると再び田んぼの道です。右手には磐梯山が見え、正面に大きな跨線橋が見えてきます。

この区間は西に向かうので向かい風が吹きやすいですが、スタート直後は集団で走ることが多いので、それほど気にならないでしょう。

1km地点で集落に入り右折。

2km地点付近。再び田んぼの中の道。

右手には大きな磐梯山。余力があれば眺めたい。

跨線橋の手前を右折し、農道を跨線橋に向かって迂回します。2013年大会までこの区間は未舗装でしたが、2014年以降は舗装され、ペースを乱さずに走っていけます。

跨線橋の手前を右折。

3km地点付近。一旦磐梯山に向かって迂回する。

以前は未舗装区間だったが、現在は舗装済。

跨線橋の手前で最初の給水所があります。橋の登りは傾斜が緩いのでそれほどペースは落ちないでしょう。橋を下り、磐越道の下を抜けると4km地点です。

給水所を過ぎると1回目の跨線橋の登り。

磐越道下のトンネルを抜けて4km地点。

右折して西に向けて走り、道路標識の見える交差点で5km地点になります。今回の試走では、このあたりの田んぼに白鳥の群れがいました。

遠くに見える交差点まで西に向かう。

田んぼには白鳥の群れ。

交差点の直前で5km地点。

5km~10km


交差点を左折し、国道49号に向かって南へ走ります。国道49号に出る直前で6km地点です。

5km地点を左折して南へ1km走る。

国道49号に出る直前で6km地点。

国道49号に出るとコースは東向きに変わります。西からの風が吹いている場合、ここから3.5kmは追い風に乗って走れる区間なので、後半の向かい風に備えてタイムの貯金を稼いでおきたいところです。

しばらくは片側1車線ですが、例年、東行きの車線のみ交通規制され、西行きの車線には対向車が走っています。

国道49号。例年、片側規制で左側の車線を走る。

すぐに野口英世記念館や世界のガラス館の前を抜けると、右手には猪苗代湖が見え始めますが、湖岸まで少し距離があります。

野口英世記念館などの前を通過。


猪苗代湖が見え始めるが、湖岸まで少し離れている。

磐越道の猪苗代湖磐梯高原ICへの案内看板が出てきます。次の左折はICの手前なので、直線の残り距離の目安になります。また、途中で2回目の給水所があります。

猪苗代ICへの距離が目安になる。

8km地点に大きな木が目印の神社。

ICが近づいてくると、途中から片側2車線への拡幅工事が行われています。今後も道路整備が進んだら走路が走りやすくなるかもしれません。

途中から道路拡幅工事中。

来年以降、次第に道が広くなって走りやすくなるかもしれない。

9.5km地点で磐越道方面へ左折します。この交差点のあたりが猪苗代湖に一番近くて良く見えるので、余力があれば眺めておきましょう。

今日も会津地方は強風で磐越道は走行注意。

9.5km付近で猪苗代IC方面に左折。

右側はこの交差点のあたりが猪苗代湖に一番近い。

猪苗代磐梯高原ICの手前で10km地点になります。ICの反対側で、いつの間にか道の駅が工事中でした。近々オープン予定のようなので、2017年以降の大会ではここで応援してもらえるかもしれません。

IC前では道の駅が工事中。2017年にはオープンしているはず。

猪苗代IC付近で10km地点。

10km~15km


猪苗代磐梯高原ICの前を過ぎ、片側2車線の猪苗代のメインストリートを走っていきます。

磐越道を過ぎ、2度目の跨線橋で磐越西線を渡ると11km地点。このアップダウンも幹線道路なのであまり勾配はきつくありません。

磐越道の下を走る。

2回目の跨線橋を登る。距離が長い代わりに傾斜は緩い。

橋の上からは磐梯山や猪苗代市街がよく見える。

ロードサイドに観光客やスキー客向けの店舗が並ぶエリアを抜けていき、12km地点の警察署東交差点を左折します。

沿道に店舗が並ぶエリアを抜けていく。

12km地点で交差点を左折。ヨークベニマルが目印。

警察署や昔ながらの民家が並ぶ市街地を抜けていき、左折すると13km地点。3回目の給水所があります。例年だと太鼓の力強い応援で気力をもらえます。

スーパーや警察署を過ぎて西へ。


13km地点の交差点を左折。

南の猪苗代駅方面へ向かって市街地を走り、3回目の跨線橋を越えるあたりで14km地点です。磐越道を過ぎてすぐに右折して西へ向かいますが、ここから猪苗代湖ハーフマラソンで最大の試練が始まります…。

猪苗代駅方面へ向かい、三叉路は左へ。

3回目の跨線橋を越える。

橋を下り、再び磐越道の下を過ぎる。

すぐに右折し、田んぼの道を西へ。ここから試練が始まる…。

15km~20km


交差点を右折して田んぼの中の道に入り、少しすると15km地点。

田んぼの中の道に入り、15km地点付近。

秋の猪苗代は西からの強風が吹くことが多いですが、その場合、この区間は西に向かって2.5kmほど進むため、向かい風が続く区間になります。田んぼの中の道ということもあり、遮るものはありません。さらに、スタートから15km過ぎてランナーがばらけてきているため、単独走になりがちです。

2015年大会でも西からの強風が吹いており、ここまでは平均3:58/kmで走っていたのに、この区間に入ったら急に4:45/kmまで落ちてしまったほどです。

今回の試走でも、2015年大会ほど強くはありませんが、西からの向かい風となりました。

しかし、「暑くなければ北海道マラソンではない」と言われるように、「風が強くなければ猪苗代湖ハーフマラソンではない」と最近は思うようになってきました。坂道トレーニングは適切な坂があればいつでもできますが、強風トレーニングはなかなかできないので、猪苗代の風物詩を楽しんでやろうというくらいがちょうどいいと思います。

逆に、風が強くない年なら、坂も風もほとんどない絶好のコンディションなので、日本でも有数の高速コースになると思います。自己ベスト更新のチャンスだと思って、ここから積極的にペースを上げていくといいでしょう。

説明を追加


同じような風景の中を向かい風に耐えながら走っていくと、遠くに高い木に囲まれた神社が見えてきます。そこを過ぎると西に向かうコースが終わるので、目印になります。

遠くに見える集落と神社を目標に向かい風に耐える。

神社の前を過ぎると、17kmで往路4km地点の交差点に戻ってきて右折します。ここからは往路と同じ道をスタート地点まで戻っていきます。

神社を過ぎて次の交差点を右折。往路の4km地点に戻る。

再び磐越道を過ぎ、4回目の跨線橋を越えます。橋には西からの風を防いでくれるように防風板が設置されており、ここで一息ついて走ることができます。登り坂ですが、ここまでの向かい風に比べれば登り坂は楽に感じるはずです。

橋の上からはゴール地点のカメリーナが見えます。

磐越道を過ぎて、4回目の跨線橋で最後の登り。

橋の上からスタートとゴールの地点が見える。

橋の西側には防風板があり安心。それだけ西からの風が多いということ。

橋を下って4回目の給水所で最後の補給をしたら、ここから20km地点までは東に向かって戻っていきます。もしここまで強風の向かい風に苦しめられた年だとしたら、今度は逆に力強い追い風の区間に変わります。普段出せないようなスピードを出すことも可能なので、ここからラストスパートを始めるといいと思います。

18km地点。往路を戻っていく。ここからペースを上げたい。

19km付近。東に向かって追い風の区間になりやすい。

集落に入ると三叉路があり、往路では道なりに直進したので気にならなかったと思いますが、斜め左に進みます。21km地点で左折し、スタート直後に走った1kmの直線を戻っていきます。

集落に入り、三叉路は斜め左。

21km地点を左折。

20km~ゴール


東向きの区間が終わり、ラスト1kmは北に向かって走るため、追い風から横風に変わってペースは落ちるかもしれません。しかし、ゴールがよく見えるので、最後の力を振り絞りやすいと思います。

1km先に見える体育館がなかなか近づいてこないように思えますが、交差点を2つ過ぎ、3つ目の交差点でゴールになるので目安にしてください。

ラスト1kmは直線。ゴール地点と磐梯山がよく見える。

ゴール地点が近づいてくる。途中で交差点を2箇所通過。

カメリーナの手前にある交差点でゴールです。

スタート地点の体育館に戻り、ゴール。

試走を終えて


2016年秋の東北旅ランはこれで終わり、自宅へ帰っていきました。

例年の猪苗代湖ハーフ当日によく似た気象条件になりましたが、写真を撮りながら走っていたら風がとても冷たく、車に戻って暖房で温まりました。

やはり風景が素晴らしく、フラットで、走っていて気持ちのいいコースであることを再確認しました。2017年大会には再びエントリーしたいと思います。

もし、大会関係者のかたが検索でこのブログにお越しになっていたら、2018年大会はアクアラインマラソンと別の日に開催して頂けるととても嬉しいです…!

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